保育士を目指していた自分が、なぜ知的障害者入所施設に就職したのか。そのきっかけと、実際に働き始めてから感じたリアルな体験をまとめました。福祉の仕事に興味がある方や、就職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
施設のリアルを知ってほしい
「福祉の仕事に興味はあるけど、自分にできるのかな」と迷っている方はもちろん、「家族が施設で働いているけど実際どんな仕事なの?」と気になっている方にも読んでほしい記事です。障害者施設の仕事は、外からはなかなか見えにくい世界。自分の体験を通じて、そのリアルを少しでも伝えられたらと思います。
正直、不安だらけだった
まず、そもそも社会人として働くこと自体への不安が大きかったです。自分はもともとすごく人見知りで、職場の人たちとうまくやっていけるのかが心配でした。
仕事内容への不安もありました。覚えることが多い中で、施設はすべての職員が同時に勤務しているわけではありません。新人でも、一人で利用者さんと向き合わなければいけない時間がある。その場で先輩に聞けない場面も多くて、「間違った対応をしてしまったら」という怖さがありました。
- ・職場の人たちとうまくやっていけるか
- ・一人で利用者さんと向き合う時間への怖さ
- ・他害行動がある利用者さんへの対応
それでも飛び込んだきっかけと、働いてわかったこと
もともとのきっかけは保育士の道から
保育士養成の専門学校に通っていた頃、ボランティアを通じて障害のある子どもたちと関わる機会がありました。その経験が積み重なる中で、実習で知的障害者入所施設に行くことになりました。
実習を通じて感じたのは、保育の現場だと多くの子どもを同時に見ていく難しさがあり、自分の「一人ひとりとじっくり向き合いたい」という感覚とのズレでした。施設での支援は、個人と向き合う時間が保育よりも深い。そこに自分の性格や感覚が合いそうだと感じて、障害福祉の道を選びました。
まず「慣れる」ことから始まった
働き始めてすぐは、とにかく慣れることで精一杯でした。排泄介助や着替えなどの生活動作の支援は、繰り返すうちに少しずつ体が覚えていきました。でも、「支援を組み立てる」ということはなかなかわからなくて。最初のうちは先輩たちの話をひたすら聞いて、見て、覚えていくことしかできませんでした。
知識と体感が噛み合った瞬間
先輩の話を聞き続ける中で、「障害特性ってこういうことか」という感覚が、頭だけでなく体感として少しずつわかるようになっていきました。そうなると、「この特性があるなら、こういう場面ではこう対応するといいのかな?」と自分なりに考えられるようになってきました。
ただ、似たような特性があっても、人それぞれ性格が違えば反応も全然違う。「特性×その人の個性」で対応やアプローチを変えていく必要があって、それがすごく難しかったです。
その人に合わせた対応がかっちりハマって、利用者さんの表情が変わったり、今までうまく出来ていなかった生活の流れがスムーズに行った瞬間。「あ、この仕事面白い。これがこの人のためになるんだ!」と心から思えました。
次回は、実際に施設で経験したエピソードをもう少し詳しくお伝えしていきます。

コメント